術後創傷管理とドレッシング の選択:APAC地域での国際会 議の知見
本報告書では、術後創傷管理とドレッシングの選択について話し合った、Rhidian Morgan-Jones(イギリス)が議長を務めるアジア太平洋地域のKOLの会議結果をまとめた。この会議は2020年11月、オンラインで開催され、Mölnlycke Health Careの後援を受けた。
ISTAPベストプラクティス 高齢者のスキンーテア(皮膚裂傷) の予防と管理 – JAPANESE
ISTAPは、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アジア、アフリカおよびオーストラリアから、エキスパートのグループを召集して2017年11月に会合を開き、スキンーテア(皮膚裂傷)の予防と管理のための国際的に承認された推奨を、最新の定義および用語を用いて提供しました。本ドキュメントにより医療従事者自身で評価分類し、スキンーテアを処置(及び予防)する必要性を知り、情報や資源を知ることが出来ます。
Incontinence-associated dermatitis: moving prevention forward – Japanese
“失禁関連皮膚炎(Incontinence Associated Dermatitis: IAD)は、世界中で健康上の大きな問題となっており、褥瘡を発生させる危険因子であることが広く認められている1。最近行われたコンセンサス調査では、現在の我々の知識と実践との間にはギャップがあることが示されている2。標準化された定義や用語、質の高い研究、および国際的または国内的なガイドラインの欠如から、医療従事者が根拠に基づいた医療を実践することが妨げられている。 2014年9月、IADに関してどのような知識が不足しているかを検討し、ギャップを埋めるためのベストプラクティス原則を推進するため、世界各国の専門家グループによる会合がロンドンで開催された。主な議題は、IADに関するリスク評価、褥瘡の発生におけるIADの関与、およびIADの重症度に基づく治療方法などであった。本書は、重要な討論内容およびこの会合の成果について解説している。この会合後、草稿が作成され、専門家作業部会による集中的な検討が行われた。さらに、広範囲にわたる専門家グループによる検討が行われた。 本書に記載されている情報は、現場で患者の治療を行っている医療従事者に対し、エビデンスおよび専門家の意見に基づいたIADの評価、予防および管理の方法に関する実践的なガイダンスを提供している。臨床現場の指導的立場にある職員にとっては、体系的な予防プログラムを作成する際の情報に加え、医療施設内でのIADの予防を促進するための段階的指針となるであろう。 本専門家委員会は、本書がIADの予防のための効果的なスキンケア戦略の推進に役立ち、患者のクオリティ・オブ・ライフと臨床結果の向上に寄与することを期待している。また、本書が、IADに関する正確な標準化されたデータ収集および根拠を提示する質の高い研究を推進することが必要であるとの認識を高める役割を果たすことも期待している。”